事業紹介

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株式会社Asian Bridge

企業HP
https://asianbridge.co.jp/about/
開設地
富山県富山市
本社所在地
〒105-0014 東京都港区芝3-1-15 芝ボートビル 7F

企業紹介

Webシステム・アプリ開発を始め、新卒、社会人、主婦、シニアなど年齢性別問わずにインターンシップが出来るキャリターンなどの事業を運営

サテライトオフィス開設の経緯は?
地方のIT化遅れという社会課題を感じ、地方でとことんITを作るということにこだわろうと考えていたため。
今後の事業展開
地域と向き合い、地域の声を大事にしながら、幅広い企業に対して、手の届く距離感のITサービスをたくさん作っていける存在になる。

インタビュー

ITの出番は最後。 東京のIT企業が、地域から必要な存在と言われるまでになった背景を株式会社Asian Bridgeにインタビュー

 2021年1月東京でWEBシステムやアプリケーションを開発するベンチャー企業「株式会社Asian Bridge」が、3つ目の拠点として富山県富山市にサテライトオフィスを開設しました。
 サテライトオフィス開設後、地方企業のインターンシップマッチング支援やママさん向けテレワーク支援事業、地元企業へのIT相談対応やITを活用した地域課題解決に向けての取り組みなどを通し、富山県の企業・自治体から必要とされる存在となった株式会社Asian Bridgeに進出の背景や地域に根付くために必要な要素を伺いました。

株式会社Asian Bridge 北陸統括部長 松田 悠様

地域と向き合うこと、地域の声を聞くこと

まず、御社について、教えていただけますでしょうか

松田様:東京本社、金沢LAB、富山LABの3箇所に拠点を設けて、ITソリューションの企画・設計・制作・運用まで一気通貫でやっております。また、自社サービスに社会人も含めたインターンマッチングサービス、北陸の商品の販売サービス、宿泊運営サービスの3つを運営しております。

ITソリューションや自社サービス、どれも東京で出来る仕事のように思えますが、なぜサテライトオフィスを開設したのですか?

松田様:当社代表の小西が金沢出身ということもあり、金沢LABを設立した時に、地方のITサービスの遅れが地方のIT化全体の遅れに繋がっていると話していました。
 IT化の遅れは地方にとって大きな課題の1つでもあるので、当社はとことん地方のITを作っていくっていうことにこだわろうということで、サテライトオフィスの進出を決めました。

 そのため、地方のメンバーは、ほとんど東京の仕事はせず、地方企業さんとタッグを組むということを中心に事業推進をしております。また、富山県の事業である、女性(ママ)向けのテレワーク人材育成事業を受託して、ITのお仕事を通じて、ママさんが多様な働き方が出来る環境なども作っております。

ありがとうございます。地方のITを作るにあたって、当初の課題などを教えてください。

松田様:私が入社したときは、金沢LABを閉じるかどうかという選択も考えており、地方でITの価値がコストを合意いただきながら、浸透させていくのが難しく、売上もほとんど作れていない状態でした。自治体の事業を受託することで、安定的に収益をあげることが出来てきて、実績の積み重ねとなっていきました。その後、地方にとって必要な存在と思ってもらえたのか、北陸の民間企業さんから、お声掛け頂くことが増え、徐々にお仕事に繋がってきました。

地域と向き合うこと、地域の声を聞くこと

実際にサテライトオフィスを開設してみて、富山県のどんな所に魅力を感じますか?

松田様:富山県進出に向けて、北陸の企業を40社程度回ったのですが、当社の小西も富山県は非常に魅力的な経営者がたくさんいるという印象でした。オープンマインドの方が多く、ITに対しても抵抗感が少ない経営者が多いです。むしろ、積極的にITを受け入れてくれる経営者が多く、新しいことがやりやすい可能性がたくさんある地域だと思います。
また、当社のリーダー的存在のアルバイトが、正社員になったことを聞いて、地域の経営者が彼女のことを認めてくれたり、素敵な子が入ったねと褒めてくれたりする文化が根付いているのも富山県の魅力だと思います。
 営業面で見ても、富山はコンパクトな町なので、営業拠点1つで富山県全体を回れるというのも魅力の1つだと思います。

Asian Bridgeさんが地域に根付くために、大事にしていることを教えてください。

松田様:地域と向き合うこと、地域の声を聞くことを大事にしています。代表の小西は、よく「ITが出てくるのは最後だから、最初にもっと向き合ってあげることが大事だ」と話すのですが、私もITスキルが高いかと言われれば、そうでもなくコードや設計が書けるわけでもありません。
 以前、小西にスキルがない私で良いのかと確認したことがあるのですが「別にいらない、地域の声を聞く力や、課題を一つずつ解決するために何が出来るのかを捉えられる人材の方が地方には必要」と話していました。
 地域が発展していけば最終的には絶対ITソリューションが必要になるので最初からIT
を売ることは考えず、地域と向き合うこと、地域の声を聞くことを大事にしています。

今後の方針と地方進出を検討している企業さんへのメッセージを頂けますか。

松田様:幅広い企業に対して手の届く距離感のITサービスをたくさん作っていける存在でありたいと考えています。
 また、当社の小西からは、「地方からでも新しい産業立ち上げることができるような時代になってきていますので、環境の良い地方でぜひ積極的にビジネス育成にチャレンジしてください」というメッセージを預かっています。