稼働率90%を超え、立山の魅力を最大限に引き出すサウナ

まず、自己紹介をお願いします。

合同会社Fu-Fuの碓井です。
現在は、立山町で貸別荘どんぐりにアウトドアサウナ「TATEYAMA SAUNA」を併設して運営しております。
TATEYAMA SAUNAではサウナ室のベンチを立山連峰を模して造っており、登山のようにサウナを楽しんでいただきます。
水風呂では富山の水質の高さを肌で感じていただき、外気浴では富山平野の美しい景色を一望しながらととのうことができます。
“まるごと立山“をコンセプトに、全身で立山の魅力を味わって頂く施設です。

ありがとうございます。
立山サウナができるまでのお話をお伺いしたいのですが、碓井さんは富山県のご出身ですか？

富山県射水市出身です。
立山サウナができる前までは、専業主婦で四人の子どもの子育てに専念していました。
元々、この施設は家族で使う別荘として所有しておりましたが、サウナを造る2年ほど前から貸別荘として運営しておりました。
当初は、県外や海外の方を中心にご利用頂いていましたが、コロナ禍になってほとんどお客さんが来なくなってしまいどう運営をしていこうかを考えていた時に、アウトドアサウナの存在を知りました。
富山の水質の高さやこの貸別荘の自然に囲まれた立地を活かすのに最適だと思い、サウナの建設に至りました。

ありがとうございます。
サウナ事業を始めて、反響はいかがでしょうか。

立山サウナがオープンする頃は、サウナブーム真っ只中とはいえ、こんな山あいに本当に人が来るのかと思いましたが、ありがたいことに忙しい毎日が続いております。
制作過程をInstagramやTwitterにアップしながらPRをしていたので、予約を受け付けた瞬間から多くの予約をいただきました。

立山サウナのPRは特に広告費などは使わず、SNSの投稿だけですか？

今のところ、InstagramとTwitterのみです。
オープン前に制作過程をアップしながらPRしていたのもありますが、サウナーの方々のネットワークの影響が凄いですね。
口コミやサウナーの方のSNS投稿で知っていただいているのがほとんどで、集客にお金をかけたことは1回もありません。
月によっては、稼働率が90%を超える月もあります。

稼働率90%の宿泊施設なんて、なかなかありませんよね。
普段情報を発信する時に意識していることはありますか？

あまり、ビジネス感が出る投稿はしないようにしています。
構えず気軽に遊びに来て頂きたいので、カジュアルで楽しい雰囲気がそのまま伝わるよう意識しています。

チャレンジの土壌がととのう、立山町

現在、立山サウナはどんな方が利用されるのですか？

利用者全体を見ると県外の方の利用が多いですね。
ただ、最近はリピーターさんも増えてきて、毎月いらっしゃる方もいます。
中には、立山サウナの前後にサウナ施設を回っている方や、サウナのためだけに富山に来ている方もいらっしゃるのですが、改めてサウナーの方のフットワークの軽さに驚きます。

ありがとうございます。
事業者目線で富山を見た時に、富山県の魅力はどんな所にありますか？

自然が豊かというのが最大の魅力です。
事業者さんごとに、いろんな好条件というのはあると思いますが、弊社の場合は自然環境と水質は非常に重要な条件なので、富山の自然の豊かさは魅力的です。
例えば、関東圏から来られたお客様は、水風呂の温度が低い時期でも肌に触れた時に感触が全然違うとおっしゃっています。
また開けた景色が多いこと、そして町の喧騒がなく過ごせる場所があるというのも富山の魅力だと思います。

富山の自然を最大限に生かして事業をされているんですね。
そんな富山には、どんな企業さんに来て頂きたいですか？

立山サウナを利用頂くお客様から周辺で食べる所をよく聞かれるのですが、なかなかこの周辺で気軽にご飯に行ける所はないんですよね。
飲食店はどうしても街中に集まっているので、街はずれでその自然環境を活かした飲食業を展開できる企業さんがいればなあとは思います。
貸別荘でも食事の提供をしていきたいと考えているので、富山の食材に拘って提供してくれる企業さんや、地方で頑張っている農業を後押してくれる企業さんと何か一緒にやれないかな、と思っています。

ありがとうございます。
最後に企業さんへメッセージをお願いいたします。

今富山県は新しいことをしやすい環境にあると思います。
また、富山県はInstagramが全国の中で最も利用されている地域ということもあり、私自身もそうですが情報発信次第で、やりたいことをすぐに広められる地域だと思います。
立山サウナも外部の企業さんとも繋がりながら、新しいこともやっていきたいと思っておりますので、ぜひ富山に遊びに来てください。