事業紹介

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自治体HP
https://www.city.takaoka.toyama.jp/kikaku/kurashi/satelliteoffice.html
市役所所在地
〒933-8601 富山県高岡市広小路7-50

自治体紹介

サテライトオフィス誘致のテーマ
ものづくり産業のIoT化
解決して欲しい地域課題
・事業継承
・人づくり
・地場産業の強靭化

インタビュー

高岡市 誘致担当者インタビュー

県内で2番目の人口規模を誇る高岡市は、製造業が主要産業のまちです。
しかし、近年は原材料の高騰や海外情勢の影響により、市内の製造業も厳しい状況にあります。
そんな中で、時代に合わせた経営に向けてサテライトオフィス誘致を通して人づくりや地場産業の強靭化を図ろうとしております。
今回は、高岡市未来政策部企画課にお話を伺いました。

まず、市の概要を教えてください。

富山県内2番目の人口都市で、日本海側有数の産業都市とものづくりの分野で発展してきました。
高岡銅器などの伝統産業をはじめとし、アルミ、化学工業、パルプ、金属の製造業が特に盛んな地域で歴史と伝統を受け継ぐまちです。
交通面ですと、北陸新幹線、北陸自動車道、東海北陸自動車道、能越自動車道など、東西南北に繋がる広域交通網も発達しており、県内各市と東名阪三大都市圏とを結ぶ交通の要衝として優位性を備えております。

高岡市内

市の課題を教えてください。

製造業をはじめとするものづくり産業の事業承継と次代に事業を繋いでいく人づくりの強化、そして地場産業の強靭化です。

それぞれ詳しくお聞きしても良いですか?

はい、まず事業承継についてですが、当市の基幹産業は製造業をはじめとするものづくり産業です。
この産業の大きな課題として、技術の伝承があります。
今の時代は、機械化や仕組みなどが行われ、ある程度の再現性はあるのですが、やはり最後の人の技術という所は、伝承が難しい分野です。
また、伝統産業も当市の重要な産業ですので、“技術の伝承”は避けて通れません。
次に、時代への対応力と繋ぐ力です。
当市の製造業は、分野でいうとアルミ、化学工業、パルプ、金属を中心に栄えてきました。
近年、企業を経営していく中でも環境への負荷は軽視出来なくなってきています。
さらに、輸送コストや資源の高騰など、海外情勢が非常にコストに影響していく分野です。
そして、当然稼がないと事業は続いていきません。
時代に合わせた経営としっかり稼ぎ事業を繋いでいく力が必要だと考えております。

ありがとうございます。次に人づくりの強化について教えてください。

例えば、当市には、富山大学芸術文化学部のキャンパスが立地しています。
そのため、デザイン系を勉強する学生が多いのですが、市内に受け皿となれる企業はさほど、多くありません。そのため、人づくりと並行して学んだことを活かせる産業づくりをしていかなければいけないと思っております。

ありがとうございます。そんな課題を抱える中でどんな企業と一緒に事業展開をしていきたいですか?

高岡市には企業団地が集積しており、これから立地される企業様もおられます。
そこにもう一つ、気軽に相談できるまちのIT屋さんのような存在がいてくれるとありがたいです。
それこそ、AIの分野であれば従来マンパワーで対応していた検品作業や異物混入、IoTであれば施設内での異常検知や遠隔操作など、新しいテクノロジーを試すフィールドとして当市の産業構造は親和性が高いのではないかと考えております。

ありがとうございます。高岡市では、新しい分野としてeスポーツの活動も盛んと伺っています。

はい。高岡市では2020年4月、中心市街地に位置する再開発ビル「御旅屋セリオ」内に、県内初のeスポーツ常設拠点となる「Takaoka ePark」がオープンし、eスポーツ大会や、プログラミング教室など、様々な事業に活用されています。
▼Takaoka ePark
https://takaoka-epark.jp/
eスポーツというと、若年層のイメージがありますが、ある自治会の高齢者の方を中心に太鼓を演奏するリズムゲームの大会などを開催して、ゲーム×健康寿命延伸といった企画をしながら、幅広い世代に関心を持ってもらえるように草の根活動をしています。
さらに、市内の事業者様が次代を担う若手開発者の育成を始めようとしています。
今ホットワードとしてよく耳にするメタバース、いわゆるバーチャルの世界が本格的に産業化していく流れが来ているので、そこでも活躍出来る人材を輩出していきたいですね。

Takaoka ePark

ありがとうございます。市として協力出来ることを教えてください。

市内の事業者様の紹介や、空き店舗・土地等の物件をご案内いたします。
当市で事業展開を検討されている企業様が持っている技術が、当市内の事業者様の課題とマッチするか、またどんな課題を持っているかなどを現場で実際に見聞きしていただきたいと考えております。
また、ご縁があって当市に拠点を置いていただくとなった場合、現地での採用の面でも協力できることがあるのではないかと思います。

富山大学芸術文化学部のほか、市内に立地するもう一つ四年制大学・高岡法科大学には法律を学ぶ学生さんもおられます。優秀な人材の採用を考えている企業様にもぜひ高岡での事業展開をご検討いただきたいです。

最後に企業様へメッセージをお願いします。

高岡市では、事業の承継だけではなく新しいテクノロジーを融合させて産業を昇華していく企業様と一緒に事業展開していきたいと考えております。
そのためには、まずは人づくりや地場産業の強靭化をすることで、企業様の新しいチャレンジをしっかり受け止められる基盤が必要だと考えております。
ぜひ、日本海有数の産業都市高岡で、新しい産業を作りましょう!